2008年 09月 02日
「中欧&東欧 新緑の旅」⑥ ―ドイツの首都 ベルリン― |
今回の旅の最終目的地、ベルリン(Berlin)に到着!
ドイツ最大の都市だけあって、ミュンヘンとは街並みもスピード感もかなり違います。
ミュンヘンは伝統ある整然とした街並みですが、ベルリンはもっと都会的で雑然とした感じ。
私が知るヨーロッパの大都市の中で、一番東京に近い気がしました。オシャレな繁華街
クーデム(Kurfurstendamm)は、表参道あたりの雰囲気。 道行く人の歩くスピードも
速いっ!
・・・とは言っても、街じゅうに緑が溢れていて大きな公園が点在しているところは、やっぱり
東京とは違うかな。
建物も、新しいものと古いものが共存しています。
◆ブランデンブルク門 (Brandenburger Tor)
プロイセン王国の凱旋門として18世紀に建立された門。
東西分断時には長年“壁”に囲まれていましたが、現在では統一ドイツのシンボルに。
この門からのびる大通り ウンター・デン・リンデン(Unter den Linden)は、その名の通り
立派な菩提樹(ドイツ語でLindenbaum)が立ち並んでいて、とても美しい。
◆ポツダム広場 (Potsdamer Platz)
戦前は、ヨーロッパ大陸で最も交通量が多く、かつヨーロッパ文化の中心として非常に栄えて
いた場所。第二次世界大戦で壊滅的に破壊され、さらに戦後はベルリンの壁が作られたため
広場は荒廃したまま放置されていたそう。1990年に新生ドイツが誕生してベルリンが首都と
なってから、統一ドイツの象徴として ソニーとダイムラーの資本をもとに再開発されました。
広場の一角には、“壁”のモニュメントがあります。
高層ビルが立ち並ぶポツダム広場の中で、目を引くのはソニーセンター(SONY Center)
ドイツ出身のヘルムート・ヤーンの設計。ガラスと鉄からできた三角形のテント型の屋根。
ベルリン出身の友人によると、ベルリン・フィルハーモニー(通りをはさんでソニーセンターのすぐ隣)の
屋根を意識して設計されたそうですが、現地で日本人観光客を案内していたガイドさんは
「日本を象徴する富士山をイメージしたもの」と説明してました。どちらが正しいのかしら!?
◆チェックポイント・チャーリー(Checkpoint Charlie)
かつて“壁”の国境検問所があったところ。
このすぐ脇には壁にまつわる博物館があります。
なおCharlieというネーミングは、特定の人の名前ではなく、A、B、C、D・・・といくつかあったチェックポイントを、AmericaのA、BritishのB、CharlieのC・・・というように、間違いがないように呼んでいたためだそう。
◆ユダヤ博物館(Juedisches Museum Berlin)
今回、必ず行ってみたかったのがここ。ベルリンを訪れた友人達が、皆絶賛していたので。
中世から現代までの、ドイツにおけるユダヤ人の歴史と文化を展示する博物館です。
ドイツでユダヤ博物館というと、残酷な迫害を展示しているイメージですが、実際はまったく
違って、非常に客観的でとても勉強になる素晴らしい博物館でした。これまでぼんやりとしか
知らなかったユダヤの歴史や文化が、とてもわかりやすく時系列に展示されています。
そしてその流れの中で、ユダヤ人が迫害された歴史も事実として簡潔に展示されています。
展示品だけでなく、建物そのものもよくできています。
ユダヤ系アメリカ人リーベスキントの設計で、建物自体が哲学的なテーマを表現。
ユダヤ人がたどった苦難をイメージした回廊、強制収容所を象徴した“ホロコーストタワー”、虐殺されたユダヤ人の顔を象徴した鉄板が無数に転がった“空白の記憶”など、そこに身を置くだけでさまざまなことを考えさせられる空間でした。
東西分断、ナチスによるユダヤ人の迫害など、戦争による悲惨な経験を重ねたドイツです
が、その傷跡を包み隠さずに冷静な方法で伝えていこうとする姿勢に、いつも感心します。
以前ミュンヘン郊外で強制収容所の跡地を見学に行ったことがあるのですが、事実を事実と
して展示し、悲惨さをことさらに強調したりしていないところが、かえって見学者に考える余地
を与え、本当に重みがある展示になっていると感じました。
ベルリンは戦争の傷跡を近年まで抱えていた街ですが、めざましい近代化を遂げる一方で、
過去の歴史や文化もないがしろにしていない点は、本当に素晴らしいと思いました!
ドイツ最大の都市だけあって、ミュンヘンとは街並みもスピード感もかなり違います。
ミュンヘンは伝統ある整然とした街並みですが、ベルリンはもっと都会的で雑然とした感じ。
私が知るヨーロッパの大都市の中で、一番東京に近い気がしました。オシャレな繁華街
クーデム(Kurfurstendamm)は、表参道あたりの雰囲気。 道行く人の歩くスピードも
速いっ!
・・・とは言っても、街じゅうに緑が溢れていて大きな公園が点在しているところは、やっぱり
東京とは違うかな。
建物も、新しいものと古いものが共存しています。
◆ブランデンブルク門 (Brandenburger Tor)
プロイセン王国の凱旋門として18世紀に建立された門。
東西分断時には長年“壁”に囲まれていましたが、現在では統一ドイツのシンボルに。
この門からのびる大通り ウンター・デン・リンデン(Unter den Linden)は、その名の通り
立派な菩提樹(ドイツ語でLindenbaum)が立ち並んでいて、とても美しい。
◆ポツダム広場 (Potsdamer Platz)
戦前は、ヨーロッパ大陸で最も交通量が多く、かつヨーロッパ文化の中心として非常に栄えて
いた場所。第二次世界大戦で壊滅的に破壊され、さらに戦後はベルリンの壁が作られたため
広場は荒廃したまま放置されていたそう。1990年に新生ドイツが誕生してベルリンが首都と
なってから、統一ドイツの象徴として ソニーとダイムラーの資本をもとに再開発されました。
広場の一角には、“壁”のモニュメントがあります。
高層ビルが立ち並ぶポツダム広場の中で、目を引くのはソニーセンター(SONY Center)
ドイツ出身のヘルムート・ヤーンの設計。ガラスと鉄からできた三角形のテント型の屋根。
ベルリン出身の友人によると、ベルリン・フィルハーモニー(通りをはさんでソニーセンターのすぐ隣)の
屋根を意識して設計されたそうですが、現地で日本人観光客を案内していたガイドさんは
「日本を象徴する富士山をイメージしたもの」と説明してました。どちらが正しいのかしら!?
◆チェックポイント・チャーリー(Checkpoint Charlie)
かつて“壁”の国境検問所があったところ。
このすぐ脇には壁にまつわる博物館があります。
なおCharlieというネーミングは、特定の人の名前ではなく、A、B、C、D・・・といくつかあったチェックポイントを、AmericaのA、BritishのB、CharlieのC・・・というように、間違いがないように呼んでいたためだそう。
◆ユダヤ博物館(Juedisches Museum Berlin)
今回、必ず行ってみたかったのがここ。ベルリンを訪れた友人達が、皆絶賛していたので。
中世から現代までの、ドイツにおけるユダヤ人の歴史と文化を展示する博物館です。
ドイツでユダヤ博物館というと、残酷な迫害を展示しているイメージですが、実際はまったく
違って、非常に客観的でとても勉強になる素晴らしい博物館でした。これまでぼんやりとしか
知らなかったユダヤの歴史や文化が、とてもわかりやすく時系列に展示されています。
そしてその流れの中で、ユダヤ人が迫害された歴史も事実として簡潔に展示されています。
展示品だけでなく、建物そのものもよくできています。
ユダヤ系アメリカ人リーベスキントの設計で、建物自体が哲学的なテーマを表現。
ユダヤ人がたどった苦難をイメージした回廊、強制収容所を象徴した“ホロコーストタワー”、虐殺されたユダヤ人の顔を象徴した鉄板が無数に転がった“空白の記憶”など、そこに身を置くだけでさまざまなことを考えさせられる空間でした。
東西分断、ナチスによるユダヤ人の迫害など、戦争による悲惨な経験を重ねたドイツです
が、その傷跡を包み隠さずに冷静な方法で伝えていこうとする姿勢に、いつも感心します。
以前ミュンヘン郊外で強制収容所の跡地を見学に行ったことがあるのですが、事実を事実と
して展示し、悲惨さをことさらに強調したりしていないところが、かえって見学者に考える余地
を与え、本当に重みがある展示になっていると感じました。
ベルリンは戦争の傷跡を近年まで抱えていた街ですが、めざましい近代化を遂げる一方で、
過去の歴史や文化もないがしろにしていない点は、本当に素晴らしいと思いました!
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by spargeln
| 2008-09-02 22:30
| 旅 -ドイツ編